*お題はツイッターの診断系から頂きました。1回で3タイトルのもの。140以内で書いています。



もう怖くない。
久々に取れた丸々一日のオフはうららかな春の日と重なった。のんびりと家で寛ぎながらの家族団欒の時間。やわらかな陽の光が入る窓辺で首がすわった我が子を春歌が抱きいてあやしている。頬が緩んだのと同じタイミングで背後から風が吹いた。落てきた納得。ああ僕はもう怖くない。もうなにも怖くない。




「きらい、だった。」
あの小動物は那月を傷つけるから排除しなくてはならない。その為に行動してきた。視線を膝に落とせば膝の上に明るい髪の毛。無防備に眠る少女は作業が終わった途端、限界だったのか眠りについた。叩き起こせばいいのにできない。心臓がざわめく。「お前なんか、きらい、だ」吐き出した音は掠れていた。」




星に祈るのはやめました
友人は言った。もう星は見ていない、と。あれだけ空に輝くものが好きだった彼の思わぬ言葉に目を見張った。「もう無理ですよぉ」ゆったりとした抑揚が否定する。友人の顔は笑顔なのに空ろで、背中にぞっと寒気が走った。「彼女を連れて行ってしまったのに」星なんて、と友人は血を吐くように言った。








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