この話はいわゆる「裏もの」です。
しかも、かなり色の濃い……。
18歳未満の片、意味を解さない方、嫌悪される方はお戻りください。
閲覧は自己責任でお願いします。読んだ後の苦情は受けかねます。









































 髪をかき混ぜる男の手を、受け入れる少女。
 ―――何かが沸騰した。


 蝶の標本みたいだな、と雲雀は胸中で独りごちた。
 羽根のような足は開かれて固定され、手を後ろ手に鎖で縛られ、ピン代わりのトンファーがふたつの箇所に挿されている。
 美しい蝶の標本――ただし飾られたあれにはない淫らさがある。
 なぜならば。
「……っ、……ぁ……」
 蝶は制服のシャツの前を開かれ、スカートを捲り上げられて、秘する場所だけ露わにしてピクンと震える。
 己の武器を秘所と菊門に入れられ喘ぐ京子に、雲雀は薄く笑う。
 なんと良い眺めな事か。
 彼女が抵抗したので巻いた鎖がチャリチャリ鳴って、雲雀の嗜虐心と独占欲を満足させる。
「ひ、雲雀さん、もうや、だ……」
 京子が泣きながら訴える。
 途端、雲雀の笑みが消えた。
「……君、自分が何したかわかってないでしょ」
 少年は自然と出た低い声にイラつきながら、座っているソファからは動かず足を伸ばす。
 京子の中に入りきらなかったトンファーの先端を、ぐぐっと容赦なく押し進めた。
「ああぁあァっ」
 許容量を超える異物に侵入に、京子は苦痛の声を上げる。
 わずかに足から力を抜いて、二本のトンファーが少女の中を上下するように動かせば、今度は艶混じりの吐息が落ちた。
「は……ァっ」
「気持ち良さそうだね京子。ほら、濡れてるよ」
 点々と床を汚す蜜を顎で示せば、涙を散らせながら京子は首を振って否定する。
「やぁ……! ひ、雲雀さんが……いい……」
 ここまでいたぶられてなお自分を求める少女に、少年の熱が急激に上昇する。
 だから彼女は憎たらしいのだ。
 一人を良しとする雲雀を、こんなにも乱す。
「じゃあ、もう二度と他の男に触らせないと誓える?」
 トンファーを足でいじり、絶えず京子に刺激を与えながら問う。
 脳裏にあるのはあの光景――この黄朽葉色の髪をかき混ぜる男の手。抵抗もなく受け入れる少女。
「あうっ」
 とうとうソファから腰を上げて、菊門に挿さっているトンファーを引き抜く。
 のけぞって反応する京子を押さえ付け、ゆっくりともう一本を抜いていく。時々押し戻せば、甘い声が上がった。
 二本とも抜き終え、ぐったりする京子を見下ろす。変化はすぐに訪れた。
「あっ……あ――あぁ……っっ」
 薬が切れた中毒者のように喘ぎ、少女は身を震わせる。嫌々をする子供のように首を振って、涙を零す。
「苦しい?」
「―――ひッ」
 取り出した自分のものを花芯に擦り付ける。
 媚薬入りのローションをたっぷりと体内に注ぎ込まれ、煽られた熱の開放を求めてすすり泣く彼女の顎に手を掛けた。
「京子」
 誓約の言葉を。
 促せば、涙に濡れてもまっすぐな視線が向けられる。
「雲雀さ、以外の、ひとには……さわら、せ……ませんっ」
 雲雀の熱でぐちゃぐちゃと秘所を嬲られ、息を乱しながらも彼女は言い切った。
「良く言えました」
 ゾクゾクと駆け抜けるのは欲か満足か。
 羞恥で全身ピンク色にする京子が求めるものを、ゆっくりと与えてやる。
「や――ひば、りさ!」
 焦れた少女の叫びに、思い切り突き入れた。
 嬌声を上げる京子の髪に指を通らせ、雲雀はうっとりと目を閉じた。
 こんな言葉で束縛しきれないと分かっていてもなお、かりそめの充足を感じる自分を許容する。
「あ、うっ……やぁ!」
 腕を拘束されているせいかやや苦しそうな京子のナカは、いつもより熱くキツイ。
 は、と息を吐いて、彼女が聞きとれないだろうと分かっている文句を放つ。

「――僕をこんな風にした責任は取ってよね」


 こころやき。
 みをこがすは。



058:爛れた、この気持ち






ネタをくれた友人へありがとうを!




inserted by FC2 system