この話はいわゆる「裏もの」です。
しかも、かなり色の濃い……。
18歳未満の片、意味を解さない方、嫌悪される方はお戻りください。
閲覧は自己責任でお願いします。読んだ後の苦情は受けかねます。









































「随分大人しくなりましたね」
 相手が返答できない状態と分かっていながら、骸は言った。
「ひ、う……」
 イったばかりで身を震わせる京子は苦しそうに息をするが、構わず少年は律動を再開する。
 結合部から、京子の蜜と骸の白濁液が混ざりあって卑猥な水音がした。
「いやぁ!」
「まだ元気じゃありませんか、京子」
 クフフ、と骸が笑い、京子が悲鳴をあげる。
 そんな中、二人から近い場所に放られているピンクの携帯電話が振動した。
 赤いイルミネーションはなかなか消えず、電話の着信であることを主張する。
「あ、あ」
「っ」
 着信が誰のものであるか悟った京子の体が強張り、中にいる骸を締め付ける。
 突然のそれを堪えていると、四つん這いの状態で犯されている彼女の腕がゆっくりと、だが確かにケータイに向かって伸ばされていた。
 何度目の行動だろうか。
 先ほどから頻繁に入る着信に体を固くする少女は、しかし次の瞬間には一縷の望みを持って通話しようとするのだ。
 その小さな手が、あと少しで届くという時に骸がやすやすと取り上げるのも、また同じ。
「かえ、して……」
「ケータイを? 君を? どちらも無理な相談です」
 泣きじゃくる京子を見ていて、面白い事を思いつく。
 ベッドに伏す寸前の抱き上げ、そのまま骸に膝の上に座らせて足を開かせた。
「ああっ」
 体位が変わったことで当たる位置が変わったのだろう。京子の喘ぎ声の質が変じる。
「やめっ、やめて! お腹、くるしいよぉ……」
「ああ」
 骸は京子の腹部に手を添え、不自然に膨らんでいる部分を押した。
「ひゃうっ、あ゛あっ」
 少年の手が腹部の膨らみを揉むたび、京子の秘所から白い体液が溢れ出る。
「君の中は僕のもので一杯ですね」
 クフフと笑い、逆流する自分の体液を満足げに眺める。
「どうです? 恋人がある身でありながら他の男に犯され、胎内を精液まみれにされるのは」
「ああぁ、あ」
 壊れたように途切れ途切れの声を発する京子に、このままだと意識を飛ばしそうだと判断し、一度切れて再び入った着信にほくそ笑む。
 さきほどの思いつきが、ようやく実行出来る。
「ほら、京子。あなたの男から電話ですよ」
「え」
「欲しがっていたがっていたでしょう? ここに、あげましょう」
 バイブ機能で震える携帯電話。
 骸があてがったのは、京子のもっとも敏感な花の芽。
「ひっ、あぁぁああぁぁぁ!!」
 考えもしなかった刺激に悶絶し、抵抗する京子の腕を上手く封じ込め、骸はケータイを動かす。
「気持ち良いですか?」
 ぐりぐりとそれを押し潰すようにすれば、ビクンビクンと肢体が跳ねる。
 さすがに骸も限界が近づいていたが、ここにきて更に面白そうな事に気がついた。
「京子」
 ケータイと骸のふたつの責めに息も絶え絶えな彼女は、かろうじて呼びかけに反応し、涙の溢れる瞳で骸を見る。
「もう……許し、て……」
「クフフフ。この電話、この位置でオンにしたらどうなりますかね?」
 熱に浮かされた顔が、一瞬にして凍りついた。

 骸の背筋にゾクゾクとした快感が走りぬける。
 快楽、絶望、恐怖、そんなものの入り混じった京子の表情の、なんとそそる事か。
 折りたたみ式のケータイをパカンと開いて、強く花の芽に擦りつける。
「助けを呼ぶ事を望んでいたでしょう? ほら、今ならすぐに出来ますよ」
「いやっ。嫌、いやイヤいやああああぁぁぁぁあああァ!!!」
 逃げようとしても逃げられず、かといって大きな動きをすればボタンを押して通話が開始されるという状況で京子は悶え苦しむ。
「困った人ですね。それなら、僕が代わりにやってあげましょうか?」
 ケータイの側面を持っていた親指を、ゆっくりとずらしていく。
 向かう先はPWRボタン。
「やめてぇっ!! お願い、それだけは……っ!」
 半狂乱になって乞う少女に、少年は残酷に言う。
「では、僕にイかせてくださいと願いなさい」
 それは、今まで骸の責めに耐え続けた京子の全てを否定し、屈服させる言葉。
 たとえ犯されても恋人だけに心を捧げていた彼女を、ずたぼろに壊す最後の詰めだ。
「そ、れは……」
 理性をわずかに取り戻したのか京子は言い淀む。
 それを崩すのはあまりに容易い。
 骸が激しく突きあげて、ケータイの振動を利用しながら、ボタンを押す事を見せてやれば良い。
「ひ、はっ、あ゛! おねが……っ」
「聞こえません」
 こんな時、タイミング良く電話は中々切れない。
 散々彼女を果てさせたのだ。彼女がとびきり高いところへ飛ぼうとしているのが分かる。もう―――堕ちる。
「――お願い、します、イかせ……て、くださ……!」
 泣きながら発せられたそれに、骸の口角が上がる。
 これでもう、彼女は完全に自分のもの。
「いい子ですね。僕の京子」
 ちろちろとうなじを舐めながら優しい声で骸が言えば、あからさまに京子が安堵する。
 少年が笑う。
「しかし、やはりあの男を気にしているのは気に食わない」
「え」
 わざとらしいセリフに京子の顔が固まる。
 彼女の予想通りに骸はPWRボタンを押し、今まででもっとも強く突きあげた。
「あ、あぁぁあああァああああぁぁああ――――――っ!!!」
「くっ……」
 心地好い絶叫と耐えがたい締め付けに、骸も何度目か分からない果てを迎え、彼女の中に熱を放った。


 達した余韻で震える京子の中で楽しんでいた少年は、今更のように握り締めていたケータイの事を思い出す。
 確に通話ボタンを押したのだが。
「おや」
 こちらが押す一瞬前に、コールは途絶えていたらしく、画面は発信を行うためのそれだった。
「君は運が良い」
 とうとう気絶した彼女からものを抜くと、秘所から塞き止められていた精液が溢れる。
「さて、こちらの運はどうでしょうか」
 元通りになった薄い腹部を撫でて、クツクツと男は笑う。
 そのオッド・アイには、狂気に塗れた愛があった。



 さあ、孕みなさい、闇の子を。
 ―――契りは交された。



087:華の散る頃




060に続くような、続かないような?



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