この話は「裏」要素にがあります。
18歳未満の方、意味を解さない方、嫌悪される方はお戻りください。
閲覧は自己責任でお願いします。読んだ後の苦情は受けかねます。





















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 熱を宿す彼の視線。

 見ない振りをしていました。
 知らない、振りを。

 その結果は、これ、なのでしょうか。



「っ……ッッ……!!」
 組み敷いている華奢な身体が、びくびくと痙攣を繰り返す。
 きつい締め付けにつられそうになりながらどうにか堪え、言った。
「へぇ。まだ我慢するんだ」
 どれだけ責めても声を発しようとしない彼女は楽しくもあり、苛立たしくもある。
 だが相手は耐えるだけで精一杯らしく、こちらに目もよこさなかった。震える唇がたまらなくそそる。
「これだけ感じやすい体になんだから、辛いだろうに」
 ゆるく奥を突き、達した直後で油断していた少女を甚振る。慌てて唇を噛み締める様が雲雀を興奮させた。
 今、笹川京子を支配しているのは間違いなく自分で。
 けれど。
「あいつにしか声は聞かせない……応えないってわけ?」
 雲雀に貪られる女は、涙に濡れた眼で挑戦的に睨んでくる。まるで当たり前の事を聞くなと言わんばかりに。
「は、……」
 もうろくに力が入らない足をどうにか動かして逃げようとする六道骸の女。
 徹底的な拒否は、しかし雲雀にショックを与えない。
 細い両足を掴んで、肩に乗せる。
「っっ!」
 より体重をかけられ、侵入される深さが変わったからか、華奢な肢体が仰け反る。
 それすら雲雀には心地好い刺激だ。
「我慢なんて出来ないほど狂わせてあげるよ」
「い……」
 こちらの狂気を感じ取ったらしい京子が顔を引きつらせ、瞳に怯えと助けを浮かばせる。
 彼女があの男の名を呼ぶ前に、雲雀は律動を再開した。

 兄の為に一人、中学校に乗り込んできた小学生の女の子。
 恐面の風紀委員に囲まれ、震えながらも雲雀に助力を願った。
 あの時、この子は自分の獲物だと"知った"のに。

 なぜ彼女を手にしたのは六道骸なのか。


 どう責めても応えようとしない少女の唇に噛み付いて、少年は囁きを落とした。

「僕のものになりなよ」



 彼の眼に在ったのは灼熱の炎。
 受け取れぬそれを、断る事も切り捨てる事も彼は許さず。

 どうにも出来なかった私は、見ない振りをしていました。
 知らない振りを。

 その結果がこれだと言うならば。

 神様。
 私はどうすれば良かったのでしょうか。





70 純真無垢のなれの果て





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